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執筆者の写真Takanori Ukisu

神秘の秘境、奥胎内を楽しむ。

更新日:2020年11月2日



1年の半分は深い雪に閉ざされ、胎内市街地からでも車で約1時間。

交通の発達した現在においても容易にアクセスできないこのエリアは、「磐梯朝日国立公園」にも指定され、手つかずの自然が数多く残り、希少な動植物も生息する、まさに秘境!

都市の喧騒を離れ、豊かな自然に包まれたい大人の旅にぴったりの地域です。

奥胎内って?という方は奥胎内ヒュッテまでの地図をご確認ください。




奥胎内までの道路開通!




そんな奥胎内ですが、今年は6月1日に一般車が通行できる最奥(奥胎内ヒュッテ)までの道路が開通します! 「早速この週末から出かけたい!」という方もいらっしゃると思い、奥胎内の楽しみ方をまとめてみました。


森の奥深くで過ごす。ー奥胎内ヒュッテ


都市の喧騒からはなれ、豊かな自然に包まれて過ごすには、奥胎内ヒュッテがぴったり。 日帰りでのランチ・日帰り入浴はもちろん、宿泊もおすすめです。全室テレビ無し、携帯電話は圏外、インターネットがつながるのはロビーのWi-Fiのみ。日常を忘れ、自然のなかでゆったりと過ごすことができます。


奥胎内ヒュッテのホームページはこちら。ランチメニューも掲載されています。


巨樹を巡る。


磐梯朝日国立公園地域内でもある奥胎内エリア。まさに秘境といったこのエリアには、日本最大級の巨樹たちが息づいています。

いずれも樹齢は数百年以上経過しており、その圧倒的な大きさ・佇まいから、人智を超えた存在感を感じることができ、パワースポットとして、近年注目が集まっています。


シシノクラの森のブナ


このサイトでもご紹介してきたシシノクラの森のブナは胴回り約10メートルにもなる巨大なブナです。 1本だけでも大迫力ですが、なんとこちらには寄り添って2本存在しています。巨樹までのアクセス、トレッキングルートなどはこちらをご覧ください。


ヒュッテトレッキングコースの「トチ」




奥胎内のあるホテル「奥胎内ヒュッテ」周辺にはトレッキングコースが整備されています。こちらのトレッキングコース内には胴回り7メートルほどの「トチ」が存在しています。ヒュッテのトレッキングコースについてはこちらをご参照ください。




鍋倉山の雪肌ブナ



こちらも奥胎内ヒュッテからエントリーできるポイントです。 奥胎内ヒュッテから足の松登山口側に歩いて数分の場所からエントリー。 場所などはこちらの記事に詳しく掲載してありますので参考にしてください。 ここの特徴はなんと言ってもブナ林の美しさ。1年の半分が雪で閉ざされる奥胎内ではブナの樹肌につく苔が繁殖しにくく、雪の様に白いブナ林が群生しています。 奥胎内の新緑期はもう少し続きますので、新緑の黄緑とブナのコントラストが楽しめます。



雪椿と新緑。写真は5月20日に撮影。

鍋倉山はこのほかにも、雪椿が群生するエリアとしても有名です。シーズン終盤ですが、運が良ければ雪椿の赤とのコントラストも楽しめるかもしれません。

森の妖精に逢う。


手つかずの自然が残る奥胎内エリアには、貴重な動植物が息づいています。

そのうちの一つが野鳥達。クマタカ、イヌワシなどの希少な猛禽類も生息するこの地域には、全国からバードウォッチング愛好家らが集まります。


特に人気を集めるのが「アカショウビン」。その真っ赤な姿と特徴的な美しい鳴き声から、「奥胎内の妖精」とも例えられることも。


新緑期から初夏にかけては、奥胎内ヒュッテやヒュッテ付近のトレッキングコース「野鳥の森コース」付近で間近に出逢うことも数多くあります。


ヒュッテ宿泊プランがおすすめ






奥胎内ヒュッテでは、奥胎内エリアのこうした野鳥を観察できる、探鳥会が計画されています。こまめにホームページなどをチェックしてみてください。


技術の粋を知る。


奥胎内には、技術の粋をこらした治水ダム「奥胎内ダム」が今秋完成予定です(運用は今春から始まっています)。ダムサイトまではヒュッテから4㎞ほど。現在は一般車両は通行止めですが、徒歩では入ることができます。このあたり、今後交通手段が整備されるのを期待したいと思います。自転車? 国立公園内にもあり、自然との調和をテーマに建設されたというこのダム。ぜひ、周辺の自然環境と一緒に楽しんでみてください。


百名山に登る。

奥胎内には、飯豊連峰への登山口「足の松尾根登山口」があります。


飯豊連峰は越後山脈北部に連なり、福島県、山形県、新潟県の3県にまたがる大隆起山塊で南北20kmに及ぶ山脈を形成。


稜線付近は、豊富な高山植物に彩られ、多くの登山愛好家の目を楽しませています。


今年の山開きは7月6日。

Yamapのページもぜひご確認ください。



いかがでしたでしょうか


奥胎内、いかがでしたでしょうか。 これからの季節は新緑、夏はブナ林で涼を、秋は紅葉と、奥胎内は四季おりおりの自然が楽しめます。 昨年このエリアを特集いただいた新潟県のホームページ「新潟のつかいかた」“ 自然を食して・感じて、心をリセットする胎内高原旅”も是非ごらんください。





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