日本海に面した新潟県胎内市。約15㎞にも及ぶ美しい白砂青松の海岸線沿いのエリアには、いにしえの歴史・文化がいまなお息づいています。
今回ご紹介する周遊コースは、美しい海岸線を車でドライブしつつ、こうした豊かな歴史・文化を堪能しよう!がコンセプトです。
海岸線南下が今回のドライブコース
今回ご紹介するコースはこんな感じ。日本海東北自動車道荒川胎内ICから中条ICの間の海岸線エリアを車で南下しつつ、名勝旧跡を巡ります。
はまなすの丘で日本海大パノラマを堪能!
インターチェンジを降りて国道345号線を南下しはじめてすぐ、日本海を望む「はまなすの丘」で小休憩。展望台からは右手に粟島、左手に佐渡ヶ島が望めます。胎内市へのドライブのつかれもここで一息。
はまなすが咲き誇る名所として有名なはまなすの丘ですが、秋はオフシーズン。
それでも遊歩道を散策すれば、美しい海岸線をながめることができます。
荒川神社・桃崎浜文化財収蔵庫へ
はまなすの丘からすぐの「桃崎浜集落」地内に荒川神社と桃崎浜文化財収蔵庫はあります。
江戸時代後期に北前船の寄港地として栄えた桃崎浜。その桃崎浜集落地内にある「荒川神社」にはかつて数多くの船絵馬が飾られていました。船主や船頭が所有する船を腕利きの絵師に描かせて奉納したのです。
かつて荒川神社に奉納されていた船絵馬は現在は、神社となりの文化財収蔵庫に所蔵されています。事前に予約(胎内市生涯学習課☎0254-43-6111)をしておけば、収蔵庫の内部を見学できます。
収蔵庫内部には、船絵馬のほか、かつて活躍した北前船の模型も収蔵されています。
名刹乙宝寺へ
乙宝寺は奈良時代(天平8年736)聖武天皇の勅命により、インド僧バラモン僧正(ボーディセーナ)と行基菩薩が北陸一帯の安穏を祈って建てた勅願寺。
元和6年(1620)建立の三重塔は、純和様建築で美しく国の重要文化財に指定されています。
お釈迦様の左目が納められているという「宝物殿」や弘法大師由来のどっこん水など見どころが多数。
パワースポットとしても有名な乙宝寺では、御朱印やお守りも手に入ります。
乙宝寺には様々な伝説が沢山残されています。お猿の伝説、三重塔伝説、大鳥池伝説、仁王門伝説など・・・。特にお猿の伝説はよく知られており、平安時代の『今昔物語集』にも載せられています。
こうした数々の伝説については、事前予約をしておけばガイド付きの解説も可能です。
乙宝寺とともに楽しみたいのが、乙宝寺すぐそばの割烹で楽しめる精進弁当の寺弁(1,200円)。前日午前中までに要予約(米澤屋旅館☎:0254-46-3018)。四季折々にメニューが変化する。
お昼ごはんは、乙宝寺から歩いてすぐの乙観光交流センター内にある「誠福亭(たらふくてい)」もおすすめ。こちらのウリはなんと言ってもボリュームの良さ。ぜひ食べログページなどもご覧ください。
塩の湯温泉~旅の疲れは温泉で癒す~
旅の締めくくりは温泉です。
乙宝寺から海岸線沿いに車を20分ほど走らせると到着するのが「塩の湯温泉」。
こちらの温泉は健康増進効果の高さが特徴。胎内市民も数多く利用するおすすめの日帰り入浴施設です。
全行程を振り返り
今回ご提案するドライブルートを地図上に示すとこんな感じです。比較的移動距離が短いので、ガイドをつけてゆったり、じっくりと歴史に浸る旅をおススメします。
旅程監修:(一社)胎内市観光協会
今回のレポートで紹介した施設など
はなますの丘
住所:胎内市桃崎浜地内(google map)
電話:0254-43-6111(胎内市商工観光課)
URL:なし
桃崎浜文化財収蔵庫・荒川神社
住所:胎内市桃崎浜(google map)
電話:0254-43-6111(胎内市生涯学習課)
URL:なし
乙宝寺
住所:胎内市乙1112(google map)
電話:0254-46-2016
URL: http://oppouji.info/
米澤屋旅館
住所:胎内市乙1024(google map)
電話:0254-46-2240
URL:なし
塩の湯温泉
住所:胎内市村松浜837(google map)
電話:0254-45-3070
URL:http://www.city.tainai.niigata.jp/sangyo/kanko/shionoyu.html
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